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生樹の御門

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イキキノゴモンと読みます。 大三島はその昔、楠が群生していたと聞いたことがあります。 今でも大山祇神社周辺には2千年、3千年と言われる楠がたくさんあります。 中でも、奥の院近くにあるこの樹は 幹に自然の空洞ができていて、石段をくぐって祠へと行くことができるのです。 私は島に来てから何年もその存在を知りませんでした。 うちに遊びに来た友人が、神社近くで通りすがりの人に教えてもらったと! さっそく友人に案内してもらい 境内を出て川沿いの道をぐるっとまわって、ひっそりと小さな看板のある 細い小道を抜けて、八朔畑の横を通り えっ?大丈夫??と不安に感じた頃 見上げた先にその樹はありました。 少し離れたその場所から あまりのパワーに肌がざわつき動けませんでした。 広げた枝の下に身を置くと、パワーのシャワー。 私のイチオシスポットです。

宮浦港

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かつてここは大三島の玄関口でした。 移動手段が船だった頃、この港から一の鳥居をくぐり 川沿いの道を進み、参道を通って大山祇神社へと参拝するのが慣わしでした。 私が住んでいる宗方港からも定期船があって 年に2回の例大祭は島の人たちの大きな楽しみだったようです。 島の外からの参拝者も多く 靴が脱げてもそのままになるほどの人出で賑わっていたと逸話が残っています。 移動が船から車に代わり、橋がつながったことで 2012年9月に定期航路がなくなり、今は「海の駅」となりました。 7月に開催される「鶴姫まつり」の会場として 船のレースや花火で束の間、賑わいを取り戻します。 新幹線はどんどん時速を増し、移動のスピード化が重要視されるけど ゆっくり自分の足で進むと、草や落ち葉にも目が留まり 少し豊かな気持ちになれる気がします。 島に行くときは、船が好き。