宮浦港






かつてここは大三島の玄関口でした。
移動手段が船だった頃、この港から一の鳥居をくぐり
川沿いの道を進み、参道を通って大山祇神社へと参拝するのが慣わしでした。

私が住んでいる宗方港からも定期船があって
年に2回の例大祭は島の人たちの大きな楽しみだったようです。
島の外からの参拝者も多く
靴が脱げてもそのままになるほどの人出で賑わっていたと逸話が残っています。

移動が船から車に代わり、橋がつながったことで
2012年9月に定期航路がなくなり、今は「海の駅」となりました。

7月に開催される「鶴姫まつり」の会場として
船のレースや花火で束の間、賑わいを取り戻します。

新幹線はどんどん時速を増し、移動のスピード化が重要視されるけど
ゆっくり自分の足で進むと、草や落ち葉にも目が留まり
少し豊かな気持ちになれる気がします。

島に行くときは、船が好き。





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