お大師さん

 


「お大師さん」と呼ばれている行事があります。
旧暦の弥生21日、弘法大師・空海の命日。

お遍路さんと接待文化で知られる四国で
私が勝手に想像するに
たぶん その昔

大切な家族が原因不明の大病にかかり
四国遍路に出かけるご近所さんにお賽銭と共に
どうか我が子を助けてくださいと願いを託す。
ご近所さんは無事帰宅して、
ちゃんとお祈りしてきましたよー、と木彫りの弘法大師様をお土産に渡す。
暫くすると不思議なことに病が治ったので
その仏像を大切にお祀りし、知合いにもご利益がありますように!と
お接待した。
それを聞いた別の人がお参りに行って、今度は掛け軸を買い求め家宝とした。

そんな繰り返しの中で根付いたんじゃなかろうか。


庭にお堂を築いている家もあれば、絵を飾っている家もあったり
お接待も寿司やおにぎり、うどんやお菓子など様々。
わずかなお賽銭をあげて、各家庭を回ります。

コロナを機に止めてしまったところも多く、近年回っている人は激減しました。


ご縁があり、私が毎年お手伝いに伺っているところでは
4升釜を4回炊いてバラ寿司とお稲荷さんにします。
更に栗おこわ、もぶりと呼ばれる混ぜご飯も作ります。

そのボスは100歳。
「もう今年で最後かも。生きとったら、また来年」が常套あいさつ。
バリバリに走り回ってた20年前には
既に80歳だったんだ!!と思うと、凄すぎる。


写真は今日のサクラ。
山フジも咲き始めました。

良き風習が永く続くこと
皆様の無病息災と世界平和を願いつつ。

来年2026年は5月7日です。





















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